風のおくりもの4男「君の父もその計画の一環である宇宙ステーションで働いていたのだよ。おっと失礼君は事故で記憶を失っていたのだね。そうそうあの旅客機も一環だったんだよしかしあのような結果に終わるとは・・・」幸人「もういいです!!それで明日香とどう関係しているのですか?」 男「明日香はその宇宙ステションのひとつで働く研究員だ。われわれとしては非常に貴重な存在なのだよだが、彼女の働く宇宙ステーションで事故が起きた」 男「緊急用脱出ポットが誤作動を起こし地上に向かってはっしゃされてしまったのだ」 男「不時着時の衝撃で記憶を失っていたようだが、君のおかげですべて思い出したようだ。感謝する」 なぜだ・・・なんで僕に話してくれなかった? 幸人「・・・・・」 一番身近にいた僕に真っ先に話す・・はず・・ ―そうとも限らない もし取り戻した記憶が都合の悪いものだったら? 幸人「明日香をつれてきます!」 話を聞かないと・・ ・・・・・。 明日香は研究員? 明日香は記憶をいつわっていた? 何を言っているんだ、明日香は僕の大切な・・・。 部屋は暗かった。そして寒い。雨音が耳につく 幸人「明日香?」 窓が開け放たれ、カーテンがゆれている。 雨は室内まで降り注ぎ、窓際のにならぶぬいぐるみをぬらしている。 ・・・・。 いない明日香がいない・・・・それを理解するのにひどく時間がかかった。 幸人「たぶん外へ窓が開いていました」 男「なに?明日香が失踪?油断したな、まさかそのような行動に出るとは」 どういうことだ?明日香は研究所にかえりたくないということか? そりゃそうだ記憶が戻った時点で帰りたかったら帰っている。 男「さてこれで私は失礼するよ。もう夜もおそい君はぐっすり眠るといい」 幸人「ねるって・・・・明日香がいなくなったってのに!?」 男「もうきみにはできることは何もない」 男は部屋を出て行こうとする。 幸人「待てよ!僕はまだ明日香の口から何も聞いていない!本当のことを何も聞いていない!!」 男「語らずに君の前から姿を消したのは明日香だ。そして私は語るべきことを語った・ そうだな・・後で謝礼の品を送らせよう。 君には長い間お世話になったようだそれくらい受け取る権利が君にはある」 幸人「謝礼? そんなことより明日香を―ッ!!」 男「何度も言わせるなッ!!」 ッ!? |